いざ初診

初診の予約を入れた後、自己流のタイミング法を続けるも妊娠することはなく、いよいよ初診の日がやってきた。

 

クリニックの待合室の椅子はすべて埋まっていて、座れない人が立って待っているほど混んでいた。

初診が3ヶ月待ちだったことからなんとなく察してはいたが、ずっと「なんで私だけ妊娠できないんだろう」と思っていたのに、実際には自分以外にもこんなに悩んでいる人がいるのかと改めて驚いた。

 

その日は今後の治療方針の説明と、夫婦二人ともの採血、時期的にエコーでの卵胞チェックがあった。

不妊治療のスタートの歳としては)まだ若いので、まずはタイミング法から始めることになった。

 

自分では、採血で黄体ホルモンあたりの数値が悪くて、薬を処方されて妊娠に至るのだろうと予想していた。

生理周期は長いほうだが、毎回生理はちゃんと来るから排卵はしているだろうし、不正出血があるので問題は黄体ホルモンなのだろう、という、ネット知識をベースとした素人判断だった。

しかし後日出た血液検査の結果はどの項目も問題なしだった。

 

その後数日ごとに通い、他の血液検査や超音波検査(卵胞チェック、排卵チェック)、夫の精液検査を受けたが、すべて問題なしだった。

大体の検査は「生理日後」と来院日を指定されるのだが、仕事を定時で上がればどうにか受付時間に間に合ったので、平日に通うことができた。

平日夜の混み具合は待合室の椅子にぎりぎり座れるくらいだった。